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拍手ログ第一陣第三弾です。
ファンタジーを目指して玉砕中。
そういうのがお嫌いな方は、スルー推奨です。
ファンタジー風味につき要注意。
web 拍手のログです。
そのうちちゃんとログページを作ろうと思いますが、それまではこちらで。
ファンタジー風味なので、そういうのがお嫌いな方はスルーしてください。
続き物っぽく三つ書いて、それをランダム表示でした。
「さがしものは、見つかったかい?」
静寂を切り裂いた声は、穏やかで低くて、ひそめようと頑張って、変に掠れていた。
「いいえ」
答える声は、凹凸も温度もなくてひそめる気もなくて、でもやけに小さくぽつりとおちる。
落ちた声の行き先になど頓着する気もなくて、ひとつ息を吸い込んで。
それから、間違いに気づいて吸い込んだ息を吐き出した。
「いいえ、見つかりはしました」
見つかった。見つけた。見つけられた。
ずっとずっと探していたから、見つけるのは意外と簡単だった。
ただ、見つけただけで、その先が見えなくなってしまっただけで。
「まだ、さがしているのかい?」
「――いいえ」
吸い込んだ息はもう残っていなかったから、声は小さく、掠れてしまった。
「いいえ、もう見つけましたから」
今度は、少し嘘をついた。
さがしものは背中にあって、振り返れば見つかるけれど。
振り返らなければ見つけられなくて、振り返るには遠かった。
――僕の星にはまだ還れない。砂漠の中に井戸を見つけたから。
***
星の王子様をふと思い出して、そんな雰囲気で。
とりあえず、二周年小話はこれにてひと段落。
ありがとうございました。
一握りの絶望と、抱えきれないほどの希望。
一滴の不可能と、大海のごとき可能性。
溢れんばかりの、それでも強すぎない光と、ささやかながらの、それでも確かに存在する闇。
片方を否定することで片方を崇拝し、双方の存在を認めることのできなかったこれまで。
すべてが覆され、次々に塗り替えられていく世界。
目がまわる。まわる、まわる、まわる。
塗り替える筆を持っているのは、ほかでもない自分だから。
彼らは決して強要したりはしない。
ただ、見せてまわるだけ。連れて歩くだけ。
知らなかった世界へ、見たことのない場所へ、触れたことのない思いへ。
固持する意地を、見栄を、自尊心を、彼らは否定したりはしない。
それらをもってさえも、包み込み、受け入れ、走り抜けられるだけのそれは眩いほどの強さ。
欲してやまなかったもの。
そうありたいと、思い描いてやまなかったもの。
塗り替えられる。塗りつぶされるのではなく、塗り替えられる。
――もう、何一つ棄てられない。引き返すには早すぎる。諦めるには遅すぎる。
***
パラレルのロルくんでもいいかな、と思った短文でした。