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文字通りの掃き溜め。覚書とも、下書きとも。
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サイト開設二周年ありがとうございます記念の、ちょっとした小話。
きちんとしたことをやってるゆとりが無いので、こんなところでこっそり。
脈絡無く、無節操にいきたいと思います。
思いつくがままふらふらと。
気づいてくださった方がいらっしゃれば僥倖です。


第一弾は、パラレルから小ネタを。
レツゴキャラは出てきません。
パラレルのキャラは、構想が長かった分愛着もひとしおでして……。
二重二次創作みたいな感じです。
そういうのがお嫌な方は回避推奨。


ネタの中身はともかく、こんな感じで、しばらく突発的な小話を上げようと思っています。
なにか「この後 / 前の話が読みたい」みたいのがサイト内にございましたら、こっそりひっそり教えていただけると、ネタに困らなくてとてもありがたいです(苦笑)。

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小話じゃないです。
単なる語り。あるいは妄想兼萌え語りとも。
Jくんのパパ妄想です。
ダブルパロっぽい語りになりますので、苦手な方は回避推奨。

予備知識としては、FF7 の登場キャラであるヴィンセント・ヴァレンタイン氏をご存知でいらっしゃるとわかりやすいかと。


日記に載せた父の日小説のミラーバージョンです。
オリキャラ満載の未来設定。
妻子持ちでもオッケー! という方のみ、どうぞ。

 映像にノイズが走るが、その音は聞こえない。何の音もない、ただ、古びたフィルムを回し続けてできたような光景だった。
 座り心地が決して良いとはいえないクッションに腰を下ろし、Jは一人でスクリーンを見つめている。
 観客は一人きり。フィルムを回しているのもまた自分自身であり、その他の人物はこの空間には存在しない。
 すべてが鮮明に把握できる、不可思議な状態だった。

 夢を見ているのだ。そう、漠然と悟った。
 スクリーンに映る光景の視点は低い。限りなく地面に近いところから、常に上空を見上げている。差し伸べられるやけに大きな手のひらの向こうは、逆光になっていて見えない。
 誰だろうか、と思うよりも、あの人だろう、と思った。
 ごつごつした手はあの人で、細くてやわらかい手はあの人。しわだらけの手はあの人かあの人で、見分けるポイントは大きさと差し伸べるときの勢い。それはすべて、自然と刻まれた記憶であり、失われるのはもっとずっと先のことだと思っていた。
 性能の悪いカメラで映したような、やけに雑な映像。色はなく音もなく、いったいどの場面を切り取って眺めているのかもわからない。静寂を保って光を揺らめかせるスクリーンをぼんやりと眺めながら、Jは思う。こんな座席からさっさと立ち上がって出口に辿り着くか、もしくは映写室まで行って、フィルムを回している自分を殴り飛ばしたい。使えば使うほど、フィルムは傷むのだ。この馬鹿げた無声映画の上映が重ねられるほどに、貴重な記憶が薄れていったらどうしてくれるのか。
 八つ当たりにすらならない理不尽な殺気にすりかえられた、それは底抜けの恐怖だった。

 逃れたいと思って身じろげば、座席はいつの間にか材質が変わり、ずぶずぶと体を飲み込むあり地獄と化していた。己を中心として放射状に広がる砂のすり鉢は、スクリーンにも手を伸ばす。無秩序に流れ続ける映像が、端から微細な粒子となって零れ落ちる。
 体が動かなくなる恐怖よりも、スクリーンが崩れ落ちることへの恐怖の方が大きかった。許される限り目を見開き、気づけば無音の空間に悲鳴が木霊している。幾重にもエコーがかかって戻ってくるその悲鳴は、己の声と、聞き覚えのない声との多重唱。

 覚めない悪夢はいつまでも。
 やさしい夢の続きは見られないのに。
 あたたかい夢の続きは見られないのに。
 残酷な夢は、いつでも続きを突きつける。
 悲しい夢は、いつまでも渦巻き続ける。


そしてすべては消えていった

遠く薄明るく

底抜けに暗い

涼やかにもあたたかな

水の紗幕の向こうへ

あなたの眠りは深く浅く

紗幕を告げる音色に揺れている


そしてすべては甦る

遠く薄明るく

底抜けに昏い

穏やかにも無慈悲なる

水の紗幕の中に

幾重にも重なり触れれば崩れる

現の中の幻に揺れている


***

100 のお題の「夢から覚めても」を書く前に思いついた詩でした。
雨の音を聞いていて思い立った言の葉。
霧雨が好きです。
掴み所のない水の薄膜の中に包まれているようで、やさしくて穏やかで、そして切なく悲しい気持ちになります。


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